突然ですが、今日は次の作り話について少し考えて頂きたいと思います。
「ある県で、犯罪の件数について調査が行われました。すると、コンビニが多い地域ほど犯罪件数が多いということが分かりました。この結果から、犯罪を減らすためにコンビニの数を減らそう!という作戦が立てられました。これは本当に効果があるのでしょうか?」
当然ですが、コンビニが犯罪の原因になっているとは考えにくいです。恐らく、人口が多いとコンビニ件数も犯罪件数も多くなりやすく、このような調査結果となったと考えられます。つまり、「 [コンビニ件数]が要因で[犯罪件数]が結果 」ではなく、「 [地域の人口]が要因で、[コンビニ件数]と[犯罪件数]の両方に影響を与えている 」と考えられます。コンビニ件数と犯罪件数には相関関係があるだけで、因果関係はないということです。(このような例は統計学や経済学で現れ、疑似相関と言うらしいです)
最初の作り話のように、情報を鵜呑みにするのは危険です。勉強に関しても、周り(口コミやネット、本等)から「○○をすると成績が上がりやすい」といった情報を色々と聞くと思います。そんな時は、どういった根拠があるのかをしっかり考えてみて下さい。そもそも、ある方法に効果があるかどうかは、その人の学習状況によることが多いです。自己分析をしっかりして、勉強の方針を立てていきましょう。